TAKE NOTES!――メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる
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ズンク・アーレンス
二木夢子
日経BP
2021
ニコラス・ルーマンの多作は「ツェッテルカステン」というメモ術にあった!このメモ術紹介を中心に「メモをとること」を「文章を執筆する」観点から捉え直した本。
単純にこんなメモのとり方をすると生産性が高くなるとか、アイデアがわく、というよりも、考えてみてください、メモをとるとは要するに執筆することなんです、と説明する。メモ術というよりも「メモを使って「書く」」、「書く」のほうがメインテーマと言ってもいいくらい、そちらにフォーカスしてる。ので、文章を書くこと、特にブログを書きたいけど、もっとたくさん描けるようになりたい、おもしろいこと書きたいという人は読んだほうが絶対いい。単に仕事でのメモ術程度であれば読む必要なし。
最初から書くテーマを決めない
メモとは「元の情報から文脈を移す」行為である→本ごとにメモを取るのは無意味、本ごとにメモを取るのは無意味
メモは頻繁に見返す →メモを見返すタイミング
ルーマンの人生はめっちゃおもしろい。熱心に読んでしまった。ツェッテルカステンはどうでもいいかな。要はその根本にある考え方が大事で。それってなんたらカステンだけでなく、KJ法とかで言われていることとそんなに変わらんでしょう。
ツールについても紹介されているがScrapboxで十分、というか、どう考えても明らかに一番適してる。
ブログを書こうとしてなかなか書けない(腰が重い)人いるけど、それは現代ではブログですら「気軽じゃない」からだと思う。Twitterくらいが気軽。だけど、これだとバラバラすぎる。つながりがない。そこでツイート以上ブログ未満の「文章量バイト」の、相互のリンクが明瞭なものを書いていくべきで、それがメモ、ということなんだと思う。この本を読むと、「文章を書くとは適切なメモを十分な量ためること」だとわかる。